WordPressで作る
WordPressテーマの選び方と比較|判断軸で選ぶ
リコさん(バリスタ)
リコさんです。今日は「お店の内装をどこまで自分で決めるか」を、一つずつ棚に分けて見ていきましょう。
テーマは種類が多く、比較記事を読むほど迷いが深くなりがちです。候補を並べる前に、自分の条件を決めてしまうほうが早く終わります。判断軸を先に用意して、そこから絞る順番で進めます。
テーマを選ぶ前に決める3つのこと
ここが決まっていないと、どんな比較表を見ても選べません。三つだけ先に固めます。
記事中心か、案内中心か
日付順に記事が積み上がっていくサイトと、料金や地図のような変わりにくい情報を見せるサイトでは、必要な機能が違います。記事中心なら読みやすさと書きやすさ、案内中心ならトップページの構成力が効いてきます。作品を見せるなら、画像の並べ方が主役になります。
デザインをどこまで自分で触るか
用意された見た目をほぼそのまま使いたいのか、細かく調整したいのかで、向くテーマが変わります。前者なら完成度の高いデザインが入っているもの、後者なら自由度の高いものが向きます。「自由度が高い」は「決めることが多い」でもあるため、時間をかけられない人には向きません。
かけられる予算と期間
無料で始めて必要になってから有料へ移る進め方も、最初から有料を選ぶ進め方も、どちらも成り立ちます。ただし、テーマの切り替えには手直しの手間がかかるため、続ける前提があるなら早めに決め切るほうが結果的に軽く済みます。
テーマを比べる6つの判断軸
候補が出てきたら、この6つの軸で並べます。全部を満たすものはないので、優先順位をつけます。
費用と支払いの形
無料か有料か、有料なら一度きりの支払いか、年ごとの支払いかを見ます。買い切り型は初期費用が出ていく代わりに、その後の支払いが読みやすくなります。継続課金型は初期費用を抑えられますが、使い続ける限り費用が発生します。金額と条件は変わるため、必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。
デザインの完成度と自由度
最初から整った見た目が入っているか、自分で組み立てる前提かを見ます。完成度が高いほど早く形になりますが、他のサイトと似た印象になりやすい面もあります。逆に自由度の高いものは、作り込む時間が必要です。
編集のしやすさ
日々の更新で使う編集画面の使い勝手です。テーマ独自の部品が用意されていると、装飾や見出しの表現を手早く整えられます。ただし、独自の部品で作った箇所は、テーマを変えたときに残らないことがあります。
表示速度への配慮
多機能なテーマほど読み込むファイルが増える傾向があります。使わない機能を無効にできる設計かどうかが、実際の速さに効いてきます。ただし、速度は画像やプラグインの影響のほうが大きい場合も多く、テーマだけで決まるものではありません。
更新とサポート
更新が続いているかは、安全に使い続けるうえで重要です。最終更新が古いものは避けます。質問できる場所があるか、日本語の情報を見つけやすいかも、初めて使う人には効いてきます。
乗り換えやすさ
将来ほかのテーマへ変えるときに、どれだけ手直しが残るかです。テーマ独自の機能に頼るほど、乗り換えの負担は増えます。標準の編集機能で書いた記事ほど、移したときに崩れにくくなります。
タイプ別の比較表
個別の製品名の前に、大きく4つのタイプに分けて違いを見ます。同じタイプの中にも幅があるため、傾向としてご覧ください。
| タイプ | 費用 | デザインの完成度 | 設定の手間 | 日本語情報の多さ | 乗り換えやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 公式ディレクトリの標準テーマ | 無料 | 素朴 | 少ない | 多い | 高い |
| 高機能な無料テーマ | 無料 | 中程度 | やや多い | 多いものがある | 中程度 |
| 買い切り型の有料テーマ | 数千円〜2万円台 | 高い | 中程度 | 製品による | 低め |
| 継続課金型の有料テーマ | 年額で発生 | 高い | 中程度 | 製品による | 低め |
金額は一般的な水準の目安です。実際の価格・ライセンス条件は変動するため、購入前に公式サイトで確認してください。
どのタイプが誰に向くか
表を一言にまとめます。迷ったときの出発点として使ってください。
**公式ディレクトリの標準テーマは、**まず公開してみたい人、シンプルな見た目で構わない人に向きます。装飾を足したくなったら、そのとき考えれば十分です。
**高機能な無料テーマは、**費用をかけずに一通りの機能をそろえたい人に向きます。国内で広く使われているものには日本語の解説が豊富にあり、詰まったときに調べやすいのが利点です。無料テーマのCocoonは公式サイトで無料と明記されており、多数のスキンや記事装飾の機能を備えていることが公表されています。
**買い切り型の有料テーマは、**長く運営する前提があり、設定にかける時間を短くしたい人に向きます。一度の支払いで済むため、続けるほど割安に感じられます。有料テーマのSWELLは公式サイトで買い切り型と明記されており、支払いは一度きりで、その後のアップデートは無料と公表されています。
**継続課金型の有料テーマは、**初期費用を抑えたい人や、常に最新のデザインを使いたい人に向きます。ただし、やめると使えなくなる場合があるため、条件を確認してから決めます。
用途別に候補を絞る
タイプが決まったら、作るものに合わせてさらに絞ります。
記事を中心に運営する
読みやすさと書きやすさを優先します。見出しや引用の見え方、目次の有無、スマートフォンでの読みやすさを確認します。装飾の部品が多いテーマは書くのが楽になりますが、乗り換えの負担も増えることを踏まえて選びます。
店舗や教室を案内する
トップページで営業時間・場所・連絡先を伝えられるかが要点です。記事を書くために作られたテーマだと、この構成を自分で組み立てることになります。案内向けの構成を最初から備えているかを見ます。
作品を見せる
画像を大きく、きれいに並べられるかが要点です。読み込みの重さと見せ方は両立しにくいため、画像の扱いに配慮がある設計かを確認します。文字よりも余白と配置が印象を決めます。
購入前に確認するライセンスと制限
有料テーマを選ぶ場合、金額以外に確認しておく点があります。
複数のサイトで使えるかは、製品によって扱いが異なります。1サイトごとに購入が必要なものと、制限なく使えるものがあります。将来サイトを増やす予定があるなら、ここは先に確認します。
支払いをやめた後も使い続けられるか、アップデートを受け取れるかも見ておきます。買い切り型でも、サポートやアップデートの扱いは製品ごとに違います。仕事として他人のサイトを作る場合は、その利用が認められているかも確認が必要です。いずれも条件は変わるため、購入前に公式サイトで最新の内容を確かめてください。
テーマ選びで起きやすい失敗
正直に書いておくべきことを挙げます。どれも後から気づくと手間になります。
比較に時間をかけすぎるのが最も多い失敗です。テーマを選んでいる間はサイトが前に進みません。候補が2つに絞れたら、どちらかを選んで公開まで進めたほうが、次の判断に必要な材料も早く集まります。
記事が増えてから変更すると、手直しの量が想像以上になります。テーマ独自の装飾で書いた箇所は、切り替えると表示が崩れることがあります。変えるなら早いほど軽く済みます。
多機能を理由に選ぶと、使わない機能の設定に時間を取られます。機能の数ではなく、自分が使う機能があるかで判断します。
テーマで速度が決まると思い込むのも避けたい誤解です。画像の大きさやプラグインの数のほうが、表示速度に効くことが多くあります。テーマを変えても遅いままなら、原因は別のところにあります。
まとめ
WordPressのテーマは、作るサイトの種類とデザインへの関わり方で決まるものでした。費用・完成度・編集のしやすさ・更新・乗り換えやすさを同じ軸で並べ、用途で絞ります。候補が2つになったら、比較を続けるより手を動かすほうが早く形になります。
よくある質問
- テーマは後から変更できますか。
- 変更できます。ただし、テーマ独自の機能で作った装飾やレイアウトは、切り替えると崩れることがあります。記事が増えるほど手直しの量も増えるため、実質的には早い段階で決めておくほうが負担は小さくなります。
- 有名なテーマを選んでおけば間違いないですか。
- 情報を探しやすいという点で有利ですが、用途が合わなければ意味がありません。記事を書くために作られたテーマで店舗の案内サイトを作ると、必要な見せ方を自分で足すことになります。まず何を作るかを決めてから、候補を絞るほうが確実です。