育毛剤によく配合されている「マコンブエキス」
- マコンブエキスとはそもそも何か
- どんな効果・効能があるのか
について、まとめました。
マコンブエキスとは
マコンブは日本固有種のコンブです。(養殖は海外でもされています。)
マコンブの葉は、ささの葉状をしており、成長した葉の長さは1.5~3mほどにもなります。そして、幅も広く、20~35cmにもなります。
日本料理ではコンブの中でも最高級品として知られています。上品な甘みをもっていて、きれいに澄み渡った出汁がとれるためです。成長途中の春先に採れるマコンブは、身が柔らかいため、昆布巻きや海藻サラダにも使用されいます。
生息地域は日本でも北海道から津軽海峡、青森、岩手県北部にかけて分布されています。6月から10月にかけて収穫され、特に道南地区の海には天然真昆布を採取する船が行き交い、地元では夏の風物詩となっています。
マコンブエキスとは、そんなマコンブから抽出されたエキスのことです。
マコンブエキスの効果・効能
効果・効能を知るために、まずはマコンブにどのような成分が入っているのか調べました。
参考サイト:文科省の食品成分データベース
マコンブエキスの成分
マコンブといっても内在されている成分は、抽出方法によっても、マコンブの状態によってもマチマチなのです。しかし、注目すべき成分がたくさん含まれていることは確かです。代表的な成分に次のものがあります。
- ミネラル(ヨウ素、鉄分含む)
- 多糖類(アルギン酸含む)
- アミノ酸類
- ステロール類
- フコイダン
- たくさんのビタミン(βカロテン、葉酸、ビオチン含む)
もっと詳しくは上の参考サイトで確認できます。
さて、これらがどのような働きをしてくれるのか、見ていきましょう。
脱毛予防・育毛効果
マコンブに含まれるヨウ素や鉄分は、代謝促進効果があります。また、増血に必要なミネラルも含まれているため、脱毛予防と育毛への積極的な働きがあります。
また、内閣府認証 特定非営利活動法人 NPOフコイダン研究所によると、昆布に含まれるフコイダン(fucoidan)には、育毛効果が期待されています。
保湿機能
マコンブには、藻類の食物繊維の一種であり、多糖類のアルギン酸が含まれています。
アルギン酸は、天然保湿因子(NMF, Natural Moisturizing Factor)であり、表皮の角質層にある成分です。保湿にとても大切な成分で、お肌のバリア機能を高めてくれるため、エイジングケア商品にも引っ張りだこの成分です。保湿と保水をしてくれる機能があります。
昆布に含まれるフコイダンは藻類の食物繊維の一種であり、保水能力が非常に優れており、お肌や頭皮全体に潤いをもたらします。
つまり、お肌や頭皮全体の乾燥を防ぎ、かゆみや乾燥ダメージを防ぐことが出来ます。
他にもあるフコイダンのすごい効果
また、フコイダンは、内閣府認証 特定非営利活動法人 NPOフコイダン研究所によると、育毛効果やお肌の保水効果のほかにも、
- 抗ガン作用
- コレステロール低下作用
- 血圧低下作用
- 抗ウイルス・抗菌作用
- 体重増加抑制
- 花粉症・アトピーなどのアレルギー緩和作用
などなどの生理作用が期待されています。
マコンブエキスの安全性
マコンブは抗アレルギー効果を持っている成分で、アレルギーに対する免疫を向上してくれます。炎症抑制効果もあり、肌の弱い方やアレルギー体質の方にも安心して使用・摂取できる成分です。
マコンブエキスがおすすめな方
マコンブエキスは、その脱毛予防・育毛効果、保水・保湿効果から、頭皮環境を整えることができるため、育毛剤や育毛効果が期待されるシャンプーなどで使用されています。
- 髪のパサつき予防
- 枝毛や切れ毛が目立つ
- 抜け毛・薄毛が気になる
- 髪が細く弱々しい
- フケ・かゆみがある
- 髪のボリュームが出ない
などに悩まれている方は、マコンブエキスが含まれている育毛剤やシャンプーを使用するといいです。
マコンブが日本固有種ということもあって、日本人のエイジングケアにはもってこいの成分です。
抜け毛・薄毛・白髪ケアに関するおすすめ記事