1日の1/3の時間を取って我々は行っていること、それが睡眠です。
睡眠は、健康だけでなく、美容効果もあるといわれており、睡眠の質の改善が最近特に注目されています。
今回は、
- なぜ睡眠が美容にとって重要なのか
- 睡眠の美容効果を得るうえで一番重要な成長ホルモンとは?
- 睡眠の美容効果を向上させるためには
というお話をします。
なんで睡眠が美容に大切なの?
皮ふの細胞は、睡眠中に細胞分裂を行います。
細胞分裂して、古くなった細胞や壊れてしまった細胞が再構築されることで、お肌がキレイになります。このお肌の再生(美容効果)は、睡眠中に起こるのです。
皮ふ細胞の再生は、成長ホルモンが分泌されることで、活発になります。
逆に睡眠をとらないと、成長ホルモンは分泌されないため、細胞が分裂、再生することも行われません。
そして規則な生活をしていると、生体リズムが乱れ、睡眠不足に陥ります。
睡眠不足になると美容にとって不利益な次のような逆美容効果を引き起こしてしまいます。
逆美容効果1.不規則な睡眠はくすみやニキビにつながる
睡眠時間や睡眠をとるタイミングが不疫力の低下や自律神経の乱れなどの原因になります。
それらは体調面に悪影響なだけでなく、目の下にクマができたり、お肌にさまざまなトラブルをもたらしてしまいます。
お肌の再生の乱れは、くすみをもたらします。
男性ホルモンの分泌が促進されることで皮脂過剰になり、ニキビや吹出物ができやすくもなります。
逆美容効果2.睡眠不足は太りやすくなる
また、睡眠が不足すると食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌が増えます。
それと同時に満腹感を感じるホルモン「レプチン」が低下します。
つまり、
逆美容効果3.白髪にもつながる
成長ホルモンによる細胞の再構築は、髪を育てる毛母細胞も含んでいます。
成長ホルモンをしっかり分泌させることは、キレイな黒髪効果をもたらすと言えます。
しかし、睡眠不足で成長ホルモンによる細胞分裂・再生が不十分になるというと、頭皮では、髪の色素を作るメラニンの生成を不十分させることです。
つまり、
美容と健康のために、いかに睡眠が重要かわかったと思います。
次に、重要な役割を担っている成長ホルモンについてお話します。
成長ホルモンはエイジングケア美容液そのもの
成長ホルモンの美容効果
睡眠中に分泌されるホルモンの一つである成長ホルモン。
成長ホルモンには成長期の骨の発育を促す働きがあったり、壊れた細胞や古くなった細胞を修復、再生する作用があります。
具体的には、
- 皮ふのハリを保つ
- しわを減らす
- 脂肪を減らす
- 骨密度を増やす
などの健康・美容に良い働きを持ちます。
つまり、成長ホルモンは、老化予防・エイジングケアに必要不可欠なのです。
そんな脳内物質の美容ホルモンとも呼べる成長ホルモンは、食事やサプリでは摂取することができません。
30代から特に睡眠が重要になる理由
成長ホルモンの分泌が下がれば、細胞分裂が促進されず、美容面にも影響します。
そのため、質の高い睡眠をとることが成長ホルモンの分泌を促し美容効果を向上させるうえでとても大切になります。
いつまでも若々しくいるために、30才以上になったら、睡眠ケアにチカラを入れましょう。
成長ホルモンのゴールデンタイム
成長ホルモンが最も分泌されるのは、睡眠の最初の3時間です。
そのため、お肌の再生には、眠りに落ちた最初が最も重要な時間といえます。
最初の3時間の睡眠の質を向上させるためには
- 目覚めをよくする
- 日中に運動をしよう
- 寝る前のカフェイン、アルコールは控えよう
- テアニンとGABAを摂取しよう
1. 目覚めをよくする
朝起きたらすぐに日光を浴びることが大切です。
ただ、そのまま日光に当たってしまうと紫外線にさらされてしまい、美容の面ではよくありません。
そのため、
2. 日中に運動をしよう
日中に良く運動して、身体を疲れさせてあげることで、睡眠の質が向上します。
日々ルーティンワークをこなしていると、人というのはいかに楽に過ごすかを考えてしまいがちです。エネルギーを使わないと、夜も体力が残ったままになり、結果寝つけないということになります。
すっと眠れるようになるためには、日中の活動が重要です。特に運動やストレッチを心がけるだけでも気持ちよく疲れることができます。
運動による疲労は睡眠が解決してくれます。
3. 寝る前のカフェイン、アルコールは控えよう
ぐっすり眠るには、食生活への配慮も必要です。毎日ほぼ同じ時間に3回の食事をしっかりとること
夜は睡眠の質を低下させるカフェイン、アルコールは控えることも重要です。
カフェインは、紅茶やコーヒーなどに含まれていますので、夜6時以降の摂取は控えましょう。
お酒は夜の楽しみになっている方も多いかもしれません。
しかし、
4. テアニンとGABAを摂取しよう
テアニンはお茶に含まれている成分です。
特に、睡眠の質を改善してくれる可能性があることを多くの研究結果が示しており、機能性表示食品の主成分として着目されています。
GABAは、γ-アミノ酪酸のことです。
抗ストレス作用をもつことで注目されている神経伝達物です。
ドーパミンなどの興奮と関わる神経伝達物質の過剰分泌を抑えてくれて、リラックスすることができます。
GABAはGABAをつくる材料を摂取すれば脳内での分泌を増やすことができます。
GABAを多く含む食品は、きのこ、発芽玄米、トマトなどが有名です。
栄養管理は面倒くさいものですね。
まずは無理しないこと。
無理せず、テアニンとGABAが含まれる睡眠サプリをうまく活用することも大切です。