市販の白髪染めの選び方

市販の白髪染めヘアカラー(酸化染毛剤)は本当に種類が豊富です。
良く染まるものもあれば、低刺激で肌にやさしいものもあります。

一方で自分に合わない白髪染めを利用すると、白髪の染まり具合が悪くなるだけではなく、肌荒れや髪の傷みにつながってしまいます。

CHECKどのようにすれば自分に合った市販の白髪染めを見つけることができるのでしょうか?

セルフカラーする際に重要な市販白髪染め選び方のポイントをまとめました。

市販白髪染めの選び方

市販白髪染めを使用する場合、「なんだかイメージと違った!」ということを避けるために事前にすることが3つあります。

  1. どうなりたいのか仕上がりをイメージすること
  2. 市販白髪染めの特徴を理解すること
  3. 自分自身の身体的特徴を理解すること

ステップ1でイメージを具体的にして、ステップ2で実際の選択肢を知って、ステップ3で自分に合うように調整します。

それぞれ説明します。

1. 仕上がりをイメージする

仕上がりをイメージすることは、いわば目標を設定することと同じです。
たどり着く場所がわかっていれば、あとはどうすればそこへ行けるのかを考えて実行するだけです。

仕上がりをイメージする方法は、雑誌などを見てもいいですし、昔の写真を見てもOKです。
雑誌なら、楽天マガジンを使えば、月380円でヘア雑誌からファッション雑誌まで数十冊以上から気軽にスマホからでもパソコンからでも読むことができます。

なりたい自分をイメージしましょう。

2. 市販白髪染めの特徴を理解する

仕上がりをイメージができたら、次はそこにたどり着くために現実的にはどんな市販白髪染めがあるかを知りましょう。

市販白髪染めの特徴には、次の5つのポイントがあります。

  1. 色(カラー)
  2. 明度(トーン)
  3. 白髪染めのタイプ(泡・クリーム)
  4. 染色力とヘアケア成分
  5. 使い切りタイプかどうか

順番に説明します。

色(カラー)

仕上がりに一番影響するのが、白髪を染めた後の色味ですよね。

市販白髪染めの色(カラー)には大きく分けて寒色系暖色系があります。

これは好みの色を選べばOKなのですが、髪の質によって調整する必要があります。

寒色系カラー

寒色系カラーは、青、緑、灰色がベースになった色味でアッシュ系カラーやグレージュ系カラーと呼ばれます。

透明感が出やすく、春夏におススメです。

安価な市販のアッシュ系白髪染めは暗くするために赤みが多いものもあるので、注意しましょう。

暖色系カラー

赤系の色をベースとしているのが暖色系カラーです。

  • ツヤが欲しい人
  • 40代以上

の方に人気があります。

また、秋冬の季節に暖色系にすると、温かみが出てきて良いです。

 

明るさ(トーン)

色とは別に明るさ(トーン)も考える必要があります。

白髪染めには仕上がりの明るさがちゃんと表記されているので、確認しましょう。

明るさ(トーン)のスケールは、レベル1~レベル15までありますが、
白髪染めで利用するならレベル5,6,7程度がいいでしょう。
レベル5は、いわゆる黒髪です。日本人の黒髪はレベル3~5程度です。
レベル6,7はほんの少しだけ明るくした茶色っぽい黒髪という感じで、ナチュラルに仕上がります。

一番無難なのはレベル7です。
レベル7だと白髪はしっかり染まる上にナチュラルな仕上がりになるので、迷ったらまずはレベル7で白髪染めしてみて、次から自分好みに調整していくのがおススメです。

注意点としては、メーカーによって明るさ表記が異なるため、メーカーごとのカラーチャートで明るさは確認する必要があります。

 

白髪染めのタイプ(泡・クリーム)

今の市販白髪染めは大きく分けると泡(ムース)タイプクリームタイプがあります。

それぞれで塗り方も特徴も異なるので、自分の目的に合わせて選びましょう。

泡タイプとクリームタイプでは次のような特徴があります。

泡タイプのメリット
  • 誰でも簡単に使える
  • 伸びが良く色ムラが防げる
泡タイプのデメリット
  • 染まり具合が良くない
  • 髪が傷みやすい
  • 生え際をピンポイントで染める部分染めはできない
クリームタイプのメリット
  • しっかり染まりやすい
  • 色持ちが良い
クリームタイプのデメリット
  • 混ぜる手間がかかる
  • 塗るのが難しい

長期的に考えると頭皮や髪への優しさを重視した方がいいため、クリームタイプがおススメです。

塗りムラが心配なら泡タイプを選びましょう。

 

染色力とヘアケア成分

白髪染めの成分は商品の使用目的によって大きく異なります。

一般的に、良く染まる市販白髪染めは髪のダメージが大きくなり、染まりが弱い白髪染めはヘアケア成分が豊富で髪にやさしいものが多いです。

また価格ともリンクしており、安価なものは髪を傷めやすく、高価なものはトリートメント成分が多めに配合されている場合が多いです。

といってもヘアケア成分は商品によるため、染色力を優先するか、髪が傷まないことを優先するかを決めて、評判の良い市販白髪染めを利用するのがおすすめです。

白髪染めはずっと使い続けることが多いため、髪が傷むと発色も色持ちも悪くなります。基本的には髪が傷まないことを優先した方がいいでしょう。

 

使い切りタイプかどうか

余った白髪染めが日を置いても使えるタイプとそうじゃないタイプがあります。

白髪は数週間で目立つようになるため、後日使えるタイプは便利です。

 

3. 自分自身の身体的特徴を理解すること

仕上がりイメージができて、上の白髪染めの特徴を知ったら最後は自分自身の特徴と照らし合わせて調整しましょう。

関係する項目は次の3つです。

  1. アレルギーの有無
  2. 髪質
  3. 白髪の割合

アレルギーの有無

ヘアカラーを受け入れる身体かどうかということです。

市販白髪染めを自宅でしてみて一度でも

  • アレルギーがあった
  • かゆくなった
  • 赤くなった
  • 過去ヘアカラーでかぶれた経験あり

という場合は自宅で市販白髪染めを使用することはやめましょう。

白髪染めには、ヘアカラー以外にもいろんな種類があるので他の白髪染めを使用しましょう。

髪質

髪質は、仕上がりに影響します。

でも自分の髪質を知ることで、セルフカラーでも簡単に仕上がりを理想に近づけることが可能です。

  • 髪が細い
  • 髪が柔らかい

という方は、髪が明るくなりやすいので、やや暗めの色(カラー)を選択します。

  • 髪が太い
  • 髪が硬い

という方は、色が深くなりやすいので、希望よりやや明るめの色(カラー)を選択するといいです。

白髪の割合

白髪の割合は染まり具合に関係してきます。

全体的に白髪が多い場合、想定より明るくなるケースが多くなります。

そのため、希望よりやや暗めの色を選択するといいです。

また、部分的の場合はクリームタイプの白髪染めがおススメです。

全体的に白髪染めする場合は、泡タイプでもクリームタイプでもどちらもOKです。

 

まとめ

市販白髪染めは本当にいろんなメーカーからたくさん出ています。

白髪の原因でも説明している通り、基本的に白髪染めは今後ずっと継続的に利用するものです。
髪が傷むと発色・染色力も悪くなります。そして傷んだ髪を修復することはほぼ不可能です。

どうしても急ぎで染めなければならない場合は、ヘアマスカラなどを利用し、白髪染めを長持ちさせるために、「髪にやさしいタイプ」を利用するのがおススメです。

髪へのやさしさを最優先にする場合は、染色力の強い白髪染めヘアカラーではなく白髪染めへカラートリートメントがおすすめです。